クラス全員が新入園児、しかもすぐどこかに行ってしまう子、ずっと泣いている子の2人に振り回されてヘトヘトです……。
机で悩む保育士

そんな保育士の人間関係のお悩み相談にお答えします。

保育士歴こっそり18年(秘密)保育士歴こっそり18年(秘密)

このページの内容は

  • 新入園児ばかりのクラスが落ち着かないときの対応

この記事を書いている私は保育士になってから18年……(20年じゃない!18年ね)

いろいろな悩みも、転職(転園)も、そして出産による育休も経験してきました。
今の私から新人だった頃の私にアドバイスするつもりでお答えします。
また、一人ひとり環境が違いますから、保育士さんの悩み相談の答えも解決方法も1つとは限りません。

ですから、1年目、2年目の新人保育士さんの人間関係の悩みや保護者への対応の悩みについて、いろんな保育士に解決方法を聞いて紹介していきます。

あなたが一番ビビッとくる悩み解決方法を選んでみましょう。

4月の新入園児クラス。子どもたちが落ち着かなくて毎日グッタリ。

保育士 2年目・K先生のお悩み相談

4月から3歳児クラスをひとりで担任しています。

全員が新入園児ということもあり、落ち着かない子どもたちに、毎日大弱りです!
中でも、わんばくですぐにどこかへ行ってしまうRくんと、朝、保育園に来てからお昼までひたすら大声で泣き続けるYちゃんには、常に気を取られている状態です。
気がかりな2人にばかり目がいってしまい、ほかの子どもとも、もっと触れ合いたいのに、それができません。
あまりの騒がしさに、1日が終わるころには、もうグッタリ……。
どうしたら、みんなが落ち着いて楽しく過ごせるのでしょう。
みなさんは、この4月の落ち着きのなさ、どうやって乗り越えていますか?

机で悩む保育士

自分を大事にすることも大切

経験年数に関係なく、4月は私たちベテラン保育士でも、精神的・肉体的にどっと疲れてしまいます。

主任や園長に思い切って相談し、園のチームワークを発揮してもらいましょう。

例えば、Rくんがどこにいるかの確認をお願いしたり、Yちゃんとスキンシップをとってもらうなどしてもらっては?

保育士自身も、自分がつぶれてしまわないように、ほかの分野で働く友だちと会ったり、ゆっくり体を休めたりして、自分を大事にすることも忘れないで。

それが翌日のエネルギーにもなると思います。

心から関われる時間を作って

全員が新入園児というのはたいへんだと思います。

園長に相談して、フリーの保育士を入れてもらうなどして、2人の子に心からかかわれる時間を、少しの間でも作ってみてはどうでしょう?

そして、「クラス全体も気になるし、2人のことも気になる」といったK先生自身の気持ちの不安定さが、きっと子どもに伝わっているのだと思います。

心からかかわることは信頼関係へとつながり、Yちゃんも安心して自分からあそびへと入っていくことができるのではないでしょうか。

また、子どもはわんぱくなもの!

すぐにどこかへ行ってしまうRくんの場合は、その場に興味のあるものがないのでは?

ひとりひとりの性格や好きなあそびを十分に把握し、いろいろなあそびを考えていけばよいと思います。

「Rくん追いかけごっこ」をあそびとして取り入れようか?くらいの余裕があれば大丈夫!

ほかの保育士に補助を頼んでもOK

私も1年目で年少児クラスを担任したときは、毎日が早送りのように過ぎていきました。

  • いすに座っていることができない
  • 食事中、おもちゃであそぶ
  • おむつが取れていないので1日5~6回おもらししてしまう

など、いろいろな子がいて、しっかりできている子には目が向けられませんでした。

そのときは、手の空いている先輩保育士にお願いして、気になる子を見てもらいました。

そして、私はほかの子と向き合い、手あそびや体を動かすあそびをするようにしました。

体全体を使い、楽しんでいる姿を同じ部屋で見ていた子が少しずつ中に入ってきて、あそびに集中するようになりました。

食事のときも、根気よく誘い、少しずつ食べることに集中できるようになりました。

K先生も、補助を頼める先輩がいたら、お願いしてみてはどうでしょうか?

ある日、急にRくんが落ち着いていすに座る姿、Yちゃんが笑顔でお友ちとあそんでいる姿に出会えると思います。

今が一番たいへんな時期。

でもその分、あとから子どもたちの成長ってすごい!と感じられます。

がんばってください。

子どもたちとたくさん触れ合って

私もまさにK先生と同じでした。

私の場合、保育士1年生ということで、右も左も分からない状態でした。

障害児担任として入る保育士にサポートしてもらいながらの毎日でした。

とにかく毎朝早めに出勤し、子どもたちを保育室で迎えられるようにしました。

「朝、お部屋に行けば先生に会える」という安心感を与えたかったのです。

そして、なるべくスキンシップをとってあそぶようにしました。

子どもたちとくすぐりごっこをしたり、だつこしてグルグル回したり。

「私という人間を分かってもらいたいなあ」

と思ったので、たくさん触れ合いました。

あとは、時間に余裕を持った活動内容にして、子どもたちをあまりせかさなくて済むように心がけました。

4月は子どもだけでなく、保育士自身も落ち着かないですよね。

でも、どんなに疲れていても笑顔だけは忘れず、「子どもたちと向き合っていかなきゃいけないなあ……」と感じました。

保護者や年長児も味方に

4月は落ち着かなくても当然。

心配しているのは保育士だけではないので、

「落ち着かず、泣いたりけんかしたりの毎日ですが、少しずつ慣れてくるので、安心を!」

と、お家の方にもおたよりで呼びかけています。

また、年長児をお世話係にして、年少児と一対一のペアを作り、慣れるまで、カバンの出し入れなど、身の回りのお手伝いをしてもらっています。

そうすることで、年少児はとても安心し、年長児も面倒を見ようと張り切り、相乗効果も見られます。

職場の先輩にも手伝ってもらったり、アドバイスをもらうのもいいのでは?

まとめ

他の子も大事だけど、クラスとして成り立たせるため、まずはこの2人を受け止めて先に見てあげたほうがいいと思います。

そして、子どもを落ち着かせる一番の方法は、ひとりひとりをよく見ることですから、RくんとYちゃんの様子をしっかり観察しましょう。

  • どこかに行ってしまうRくんは、どんなときに出ていくのか?
  • Yちゃんはいつも泣いているけれど、ほんとうにちょっとでも泣きやむことはないのか?
  • Yちゃんはどうして昼からは泣きやむのか?

このように、ひとりひとりをよく見るためには、保育士がまず落ち着くことが必要です。

「大変!」と言っている間は、ゆとりもなければ落ち着きもありません。

まず、「泣きたい子は泣いていいのよ」と考えましょう。

そして、Rくんが外へ行きたい理由を見つけるのです。

もし、理由がないのなら、「なぜ外へ行くのか?どうしたら部屋にいてくれるのか?」と考えてみましょう。

おそらく、RくんもYちゃんも、「誰か見ていてね!」というサインを送っているのでしょう。

今は大変でしょうが、この2人が落ち着くころには、とってもいいチームワークのクラスになれますよ。