年少のSちゃんはいすに座るのが嫌いで少しもじっとしていられません。
落ち着きのない子で困っています│保育士・子どもの悩み相談
年少のSちゃんはいすに座るのが嫌いで少しもじっとしていられません。
そんな保育士の子どものお悩み相談にお答えします。

このページの内容は
落ち着きがない子どもに困ったときの対処方法
落ち着きがない子どもと接するときの保育士の注意点
結論から言うと、Sちゃんのように落ち着きのない子が、わざとしているときは、こちらもわざと知らん顔をしていていいのです。
目立つことをして、保育園の先生に注目してほしいからなのです。
それでは、この落ち着きのない子で困っているお悩みについて、ちょっと深掘りしてみましょう。
落ち着きのない子がちょっとでも変わったらすぐに認めてあげる
何回か注意していすに座ったら、「わぁー、いすに座ろうと思ったんでしょ。Sちゃん、ちゃんと座れるね。」と、ほめてあげたり、認めてあげたりする機会をいっぱいつくります。
注目してほしくて、「先生、こっち向いて」のサインならば外に出ていってしまうことはそう多くないはず。
わざと落ち着かないことをしてまわりが反応してくれるのを期待しているのですから、役割を与えて、その役割として注目をあびるようにしてあげるのがよいでしょう。
落ち着きのない子が好きに遊んでいるときも声をかける
Sちゃんのように落ち着きのない子に対しては、いつも忘れていないよと、クラス全体の場だけでなく言葉をかけてあげます。
そして、走り回ってしまう前に先手必勝で言葉をかけてあげるのです。
いつも走り回ってしまう子からは目を離さない
ただ、つねに走り回って落ち着きがなく、ひんぱんに外に出てしまうような子なら、社会性の発達が未熟だとも考えられます。
社会性の発達が未熟な子って?
原因は分かりませんが、年齢相応の社会性が未熟で対人意識が発達していない子がいます。
「人と一緒にいたい」「人と一緒にいると楽しい」という気持ちが少ないのです。
特に保育園全体が落ち着かない時期である4月あたりですと、社会性の発達が未熟だから落ち着きがない子どもは、ほかの子どもよりもよけいに居心地の悪さを感じているものです。
みんなと一緒に部屋にいたいという気持ちが高まっていないのです。
だから走り回ったり、逃げ出したりするのです。
みんなと一緒に部屋にいるのがだんだんと嫌になって泣き出してしまうのとは違います。
また、社会性の発達が未熟で落ち着きがない子どもについては、保育士の先生たち全員に報告して、保育園全体で目を届かせ、ケガや事故がないように気をつける必要があります。
そして、簡単にはいきませんが、担任の保育士の先生がその子と仲良しになれることを目指して、すき間の時間を見つけて、その子と向き合ってください。
まとめ
落ち着きのない子で困っているのならば、子どもが走り出す前に声をかけてあげるのが効果的です。
ただし、いつも走り回って教室や部屋から飛び出してしまう子どもだった場合は、思わぬケガや事故を防ぐためにも目を離してはいけません。