運動会のプログラムが多いので、練習も多くせざるを得ない状況……。こんな運動会って必要なのでしょうか?
机で悩む保育士

そんな保育士の人間関係のお悩み相談にお答えします。

保育士歴こっそり18年(秘密)保育士歴こっそり18年(秘密)

このページの内容は

  • 運動会の練習が負担になりすぎているときの対応

この記事を書いている私は保育士になってから18年……(20年じゃない!18年ね)

いろいろな悩みも、転職(転園)も、そして出産による育休も経験してきました。
今の私から新人だった頃の私にアドバイスするつもりでお答えします。
また、一人ひとり環境が違いますから、保育士さんの悩み相談の答えも解決方法も1つとは限りません。

ですから、1年目、2年目の新人保育士さんの人間関係の悩みや保護者への対応の悩みについて、いろんな保育士に解決方法を聞いて紹介していきます。

あなたが一番ビビッとくる悩み解決方法を選んでみましょう。

運動会などの行事のありかたに疑問を持っています。

保育士 2年目・M先生のお悩み相談

10月半ばの運動会に向けて、練習を重ねつつも悩んでいます。

3歳児なのですが、かけっこや玉入れなどの競技のほかにも、ダンスとバルーン、年長児との鼓笛と、やることがたくさんあります。
もう、あとふた月もありませんが、練習づけにはしたくないし、どう指導してよいのか分かりません。
楽しく取り組めるようにと思うのですが、日中はまだまだ暑く、子どもたちもだんだん飽きてきて、「やりたくない」などと言います。
そんな子どもたちを見ると、「何のための運動会なんだろう?」と疑問を持ってしまいます。
運動会を、子どもも、保育士も、そして保護者も楽しめるような行事にするには、どうしたらよいのでしょうか?

机で悩む保育士

「見せる運動会」から」「家族参加型の運動会」へ

私の保育園では、「見せる運動会」から「親子で楽しめる運動会」ヘプログラムを変えました。

例えば、玉入れや綱引きは親子競技にしました。

さらにフォークダンスは親子だけでなく、応援に来てくれた人みんなが参加できる「ゲームダンス」にしたところ、保護者にも子どもたちにも大好評でした。

当日までに練習しなくてはいけないものが減ったので、子どもたちも気持ちに余裕ができ、練習を楽しめるようになりました。

参加した人みんなの笑顔があふれる運動会になるよう、がんばってください。

勇気を出して保育園全体に提案を

行事のありかたは、保育園全体で考えていかなければならない問題ですよね。

もしM先生と同じ気持ちの先生がいたら、まずその人たちに相談して、意見をまとめてから、保育園全体に提案してはどうでしょうか。

はじめに切り出すのは、とても勇気のいることだと思いますが、M先生のその気持ちが保育園全体を変え、行事を子どもたちが楽しめるものへと進化されてくれると思います。

私も保育士になって3年目のときに、保育園に提案してみたところ、運動会が子どもも保護者も楽しめる行事に変わり、とても好評でした。

M先生もがんばって!

「子どもたちの成長」を発表する場ととらえて

運動会や発表会を「保護者に見せるもの」と考えると、どうしても「練習」という意識が強くなります。

子どもにも保護者にも負担がかかり、楽しくないものになってしまうでしょう。

そこで私たちの保育園では、運動会を「4月の入園初から比べた、子どもたちの成長を見ていただく場」としてとらえるよう、心がけています。

ですから、運動会までに「○○ができるようにならなければならない」ではなく、「その当日までに、ここまでできるようになりました」ということを見せています。

子どもたちも張り切って、「できること」を発表してくれますよ。

「あそび」と「練習」のメリハリを

一日の大半が練習となってしまうと、子どもたちは飽きてしまいます。

そこで私は、練習を削ってでもあそぶ時間を作るようにしています。

もともと子どもは集中力が続きません。

保育士がひとりで張り切っても、から回りしてしまいます。

練習も大切ですが、あそびもしっかりと取り入れメリハリをつけましょう。

ほかのクラスが気になるかもしれませんが、自分のクラスは自分の責任。クラスに合ったペースで練習を進めましょう。

保育士自身も楽しんで

3歳児では、運動会がどういうものかを伝えるのはまだ難しいでしょう。

ですから練習も「先生といっしょに楽しむ時間」にする方法を考えてはどうでしょうか。

私は、子どもたちが何かひとつできるようになったら、「すごいね。じょうずだね」と褒め、そして「がんばったから、今日はおしまい」と声をかけるようにしています。

子どもたちは先生に褒められるのが大好きなので、きっとうれしい経験になり、また次の日も「褒められたい」とがんばると思います。

また、練習をする前には子どもたちとあそび、十分にスキンシップをとってから、

「今日、先生、練習したいんだけど、みんなはどう?」

と子どもたちに聞くようにしています。

いっしょに考えることで、信頼関係も深まります。

そして、保育士が悩んでいると、知らず知らずのうちに、それが子どもに伝わってしまうものですから、保育士自身も楽しめることが、結局は子どもたちのためになります。

気分転換の日を上手に取り入れて

暑い中で毎日同じ練習では、子どもたちは参ってしまいますよね。

そこで気分を変えて、運動会で使うものを、子どもたちといっしょに手作りしてはどうでしょうか。

例えば、入場門に子どもたちの写真をはったり、ポールに手形をつけるのもいいかもしれません。

自分たちで準備をすることで、「運動会=楽しいもの」という気持ちが生まれてくるのではないかと思います。

また当日までの日々を、ずっと練習づけにするのではなく、たまには違うことをする日を作るのもよいと思います。

まとめ

3歳児にそんなに多くのプログラムが必要なのか、園長に聞いてみてはどうでしょうか。

どうしても必要ということでしたら、子どもが集中できる時間帯、まだ涼しく動きやすい時間帯を練習に当てるとよいですよ。

また、それぞれの競技に合わせた練習の進めかたもポイントになります。

ダンスや鼓笛などの表現の練習は、子どもたちが「まだやりたい!」と思うタイミングで切り上げます。

そして「また、あしたね」と期待を持たせるような工夫をすると、練習が楽しくなると思います。

かけっこや玉入れのような発散系の練習は、絵本や紙芝居、長いお話のあとで行うのがコツですよ。

なにより、3歳児には「練習」と思わせないように、「あそびの延長」で進めるのがポイントです!