「泣く子」に悩んでいる保育士の先生は非常に多いですね。

保育士 1年目・Y先生のお悩み
ママにしがみつく年少児のKくんを、引きはがすようにしてバスに乗せますが、「おうちに帰る」と言って泣き叫びます。

だっこすると逃れるように後ろにのけぞって、いっそう激しく泣いて大暴れ。どうしてあげたらいいの。
わたしも泣きたい気持ちです。

机で悩む保育士

そんな保育士の子どものお悩み相談にお答えします。

保育士歴こっそり18年(秘密)保育士歴こっそり18年(秘密)

このページの内容は
泣いたらだっこが正解じゃない
お母さんを安心させる
不安なときに泣けるのは大事なこと

この記事を書いている私は保育士になってから18年・・・(20年じゃない!18年ね)

いろいろな悩みも、転職(転園)も、そして出産による育休も経験してきました。
今の私から新人だった頃の私にアドバイスするつもりでお答えします。

お母さんと離れることが不安なのはあたりまえです。
お母さん以外はみんな知らない人。

でも、激しくのけぞって泣くのは、感情を外へ出せる子だからです。

「わあー、Kくんすごい力。先生より強いね!」というように、受け入れてあげましょう。

保育者の一方的な気持ちで、抱けばよいというものではなく、泣いている子が求めていることを読み取って、対応することが大事です。

抱くことは、ともすると恐怖になることもあるのです。

不安があったらそばにいて、子どもがいやがらない程度に、少しずつ体に触れてあげましょう。

泣きやむタイミングさがし

激しく泣いているときは、「泣いてもいいよ」と心で話しかけて、体をふれあい、言葉をかけながら落ち着くのを待ちましょう。

体をピッとおさえるのではなく、やさしく体をふれあいます。

言葉かけを続けていると、興味があることにぶつかって、ふっと泣きやんで耳を傾けてくれることがあります。

そのタイミングを逃さないこと。

すかさず、「○○くん、朝ごはんはパン食べたの?先生、食べていないからおなかペコペコ……」なんて話しかけると、コミュニケーションがとれます。

お母さんも安心させてあげて

不安そうに見ているお母さんに対しては、「泣くのは悪いことではない。お母さんが大好きだから別れられないのね」と言ってあげましょう。

お母さんが安心して預けてくれないと、子どももうまく親離れできません。

また、ちょっとでも泣きやんだときのことをお母さんに伝えて安心できる材料にしてあげましょう。

慣れていない人や場所にとまどって、はっきりと反応する子は2つのタイプ

慣れていない人や場所にとまどってしまったとき、大泣きしてはっきりと反応する子にはおおまかに分けると2つのタイプがあります。

ただ、すべての子どもが、この2つのタイプにきっちりと分かれるわけではありません。

そして、原因がなんであろうと、悲しいとき、不安なときに泣くのはあたりまえで、泣けるということは大事なことです。

母親から離され、なじめないところに連れてこられ、拒否反応があるのは自然なことです。

これまで親にあまり甘えたことがない子

簡単に親から離れることができるだろうと思っていた子が、意外な反応を示してびっくりすることがあります。

例えば、下の子が生まれたために、お母さんと密な関係がもてなかったなど、なんらかの理由で甘えることをしてこなかった子が、入園を機にお母さんの存在に気づいて、甘えられるようになったというタイプです。

無理に親から離そうとせず、しっかり対応してあげましょう。

人見知りが強く、新しい環境にせずなじむのに時間がかかる子

なじめない場所でのとまどいを、儀式のように反応して自分の気持ちをおさめてきた子です。

そういう経験を何度もくり返していますから、泣いていても、「○時になるとお迎えが来るわよ」というようなリミットを示してあげると、案外早くおさまるタイプです。

不安なときに泣けるのは大事なこと

Kくんはもともと、新しいことに慣れるのに時間がかかる子なのでしょう。

いやなとき、不安なときにちゃんと「泣ける」のは、とても大事なことです。

でも、あまりに激しく泣く場合は、ほんとうの意味で、親子の安心できる関係ができていないことも考えられます。

親からスムーズに別れられるのは、家で待っていてくれるという安心感があるからできること。
それを今の時期に求めるのは無理かもしれません。
逆に、とまどいを抑えてしまったり、問題のないようにみえる子のほうが心配です。
自分の気持ちが泣いているのに、それを飲みこんで泣けないというのは、気持ちと行動がかけ離れてしまうことから、よけいなストレスを抱えこむことになりかねません。

まとめ

泣いたらだっこすればいい……と機械的に対応するのではなく、子どもの様子を見ながら声かけしましょう。
また、お母さんに「家でまっているよ」とか「必ず迎えにいくよ」と言ってもらいましょう。