保育士 2年目・S先生のお悩み
6か月で入園してから、すっかり保育園になじんでいた2歳児のEちゃん。

新入園児の世話で忙しいとき、いつものように「これ、片づけてね」と、お手伝いを頼んでいました。
最初は喜んでやってくれていたのですが、突然、めそめそ泣き始めました。
そして、給食の片づけや着替えなど、今までできていたことまで「できない」と泣くようになってしまいました。

机で悩む保育士

そんな保育士の子どものお悩み相談にお答えします。

保育士歴こっそり18年(秘密)保育士歴こっそり18年(秘密)

このページの内容は

  • 今までできていたことまで「できない」と泣く理由
  • 今までできていたことまで「できない」と泣いたときの対処方法

この記事を書いている私は保育士になってから18年・・・(20年じゃない!18年ね)

いろいろな悩みも、転職(転園)も、そして出産による育休も経験してきました。
今の私から新人だった頃の私にアドバイスするつもりでお答えします。

今まで自分のほうを向いてくれていた保育士が、ちっとも自分のほうを向いてくれない……。

これはEちゃんに限らず、子どもにとってはショックなことです。

「退行現象」というような否定的なことばでとらえるのではなく、「こっちを向いて」というサインとして受け取ってあげるべきです。

4月は新入園児に対応しなければならないので、どうしても進級児への対応がおろそかになりがちですが、できるだけ早く子どもの変化に気が付いてあげたいものです。

進級児が保育士をわざと困らせるような行動に出る理由

進級児が保育士をわざと困らせるように変化する理由は「こっちを向いて欲しい、かまって欲しい」と求めている場合が多いようです。

Eちゃんのように、給食の片づけや着替えなど、今までできていたことまで「できない」と泣くというのは、兄弟間でもよくあります。

保護者が赤ちゃんにかかりきりになっていると、おねしょや指しゃぶりが、始まったりしますね。

このように、「こっちを向いて欲しい、かまって欲しい」とサインを出したにも関わらず、こたえてもらえない場合、子どもは物を投げたり、悪いことばを使ったりするようになります。

新入園児が泣いたり騒いだりするのと同じようにしてみるのも、保育士に自分のほうを向いてほしいという、進級児からのサインです。

それでも、さらにこたえてもらえない状態が続くと、「どうせわたしなんか」といじけてしまい、より深刻な状況になることもあります。

すでにEちゃんはサインを出したけれども、こたえてもらえなかったから、給食の片づけや着替えなど、今までできていたことまで「できない」と泣くようになったのです。

1対1の時間を作って、気分転換を

新入園児に手をかけながらも、「いつもEちゃんのことを見ているよ」と、何かにつけEちゃんにことばをかけていきます。

いっしょに何かを取りにいこうと誘って1対1の時間を作って、気分転換するのもいいでしょう。

ときには進級児と新入園児が別々に散歩に行くなど、保育士も進級児たちも、ホッとできる時間を作るのもよいと思います。

高月齢の2歳児は4月の時点で、自分で着替えなどができるようになるケースも少なくありません。

できて認めてもらえるのがうれしくて、自分でやろうとする意欲が出てくる時期でもあります。

でも、担任が新入園児にかかりきりで、さびしくなったのでは、そんな意欲もなくなりますね。

そして、何か少しでもできたことは、たくさんほめて認めてあげましょう。

まとめ

進級児の気になる行動の変化は「こっちを向いて欲しい、かまって欲しい」とサインです。

できるだけ早く気づいて、的確に対応してあげましょう。