保護者より若く育児経験もないので自信がないのです……。

そんな保育士の人間関係のお悩み相談にお答えします。

このページの内容は
- 自分より年上の保護者と信頼関係を作るために
ですから、1年目、2年目の新人保育士さんの人間関係の悩みや保護者への対応の悩みについて、いろんな保育士に解決方法を聞いて紹介していきます。
保育士になったからには避けて通れないのが保護者への対応です。
1年目、2年目の保育士の先生はまだ若くて経験も少ないのは無理もありません。
ただ、1年目であろうが、2年目であろうが、25年目であろうが、資格を持ったプロの保育士であることを忘れないようにしたいものです。
保育士になるまでさまざまな勉強をし、実習をこなし、がんばってきていると思います。
そういった保護者の方が経験していない貴重な時間と経験をしていることに自信を持って、毅然とした態度で堂々としていてください。
保護者より若く、子育て経験もない私。自信を持って対応できない
新年度から初めてひとりで3歳児クラスを担当しています。
若いパワーで前向きに!
私も1年目にひとりで3歳児クラスを担任しました。
初めてだらけでしたが、私の一生懸命さを保護者の方が応援してくれました。
保護者の声に耳を傾け、朝や帰りに外に立って、少しでも多くの方と話ができるように心がけたのです。
初めは保護者より若くてあたりまえ。
若くて元気なパワーを見せ、とにかく前向きにポジティブに!
「若いほうが……」と言ってくれる人もいる!
若い保育士に対する不安は少なからず、また保護者にとって第一子だとなおのことだと思います。
密に連絡を取り合っていくことで「よく見てくれているんだなあ」と安心感を持っていただけるのでは?
私が1年目のとき、「若い先生のほうが、年配の慣れている先生よりも信頼できる」と言ってくれた保護者の方もいました。
まめに連絡を取り合って共通理解を
だれもが同じような立場を乗り切って今を迎えていると思います。
過去に私も、大人のみならず子どもたちから「しっかりしてよ」と言われ、すごくショックを受けたことがありました。
そんな私が今、実際にやっているのは、保護者の不安感を和らげるためにも、保育園でのようすをまめに連絡することです。
そして、家庭での様子などを保護者に尋ねることであいまいな部分を明確にし、共通理解を深められるように心がけています。
まだ信頼関係が築けていない時期は特に大切なことだと思います。
周囲のことばに惑わされず、地道ではありますが、誠意を持って対応していきましょう。
なぜそう言われるのか?見極めて
保護者のことばをいちいち気にしていたらきりがありませんが、そのことばを受け止めて、自分を振り返ってみる必要はあります。
子育て経験がないから、どうだというのですか?
若さとか経験のなさが本当の理由ではないかもしれません。
相手が何に対してそう思うようになったのかをしっかりと見極め、反省すべき点、配慮すべき点をはっきりさせ、いけないと思うことは素直に聞き入れる努力をすべきです。
そして、やるべきことをしっかりやって自分を信じること。
自分にしかない良さに気づいてください。
若いから、子育て経験がないからこそ、プロとして客観的に見られることもあります。
子どもの前に立つときは自分にしっかり自信を持って、輝いた保育士であってほしいです。
「教えていただく」という心構えで
若いとか経験がないということにばかり気を取られて、本来のW先生のよいところが隠れてしまっているのでは?
「先生なのだから保護者にも何か指導しなければ」という思いは捨て、子育てについては先輩である保護者の方から教えていただこうという気持ちを持ってはどうでしよう。
経験のなさを指摘されても、
「そうなんです。私には子どももいないし、分からないことも多いのですが、子どものために一生懸命やっていきたいと思っているんです。何かあったら、いつでもおっしゃってください。」
と言えるような心構えでいましょう。
また、子どもから慕われる存在になることが優先です。
わが子が信頼し慕っている姿を見て、保護者は安心するものだからです。
思いを伝えるのは難しいけれど……
私もまだ3年目。
自分の思いをすべて伝えるということは、なかなかできません。
まずは天気のことなど、保育や子どもの様子とはあまり関係のない話題から始めて、保護者と話せるようにしようと常日頃から考えています。
まとめ
「この人、自信なさそうだな、おどおどしているな~」
と見える保育士には、保護者の方も強気になりがちです。
今までの貴重な「時間」に自信を持ってください。
そして、どうしても自分だけでは自信が持てないときは、先輩に相談をし、その意見なども参考にしていくといいと思います。